心をつなぐ英語 ⑧ 関係の改善の仕方

Introduction (the full text in Japanese continues below (日本語の本文が続きます)):

さくら新聞』(DCとヒューストンのコミュニティ・ペーパー)における連載の最新記事です。秋口は、夏休みが終わり、本格的に授業や仕事が再開する時期です。苦手な同僚や隣人に日々悩んできた人も、夏の間に職場や家を離れてリフレッシュし、関係をどう再構築するかについて考えられたかもしれません。第8回では、仲良くしたいという意思を明確にしつつ、苦手な人との関係を改善する方法を取り上げます。

“Compassionate Phrases in English (#8): How to Improve Your Relationship with Others”

Here’s the latest article for my column in “Sakura Shimbun,” a Japanese community paper in DC and Houston. Fall has now begun, and everyone’s back to work or school. Those of us who’ve had difficulties with certain neighbors, classmates, or colleagues may have been able to use our time away during the summer to reconsider our relationships. In this issue, I discuss how we might approach and improve the way we communicate with such individuals.

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朝夕が涼しくなってきた秋口は、夏休みが終わり、本格的に授業や仕事が再開する時期です。心機一転し、これまで慢性化していたことにも新たな気持ちで取り組めます。苦手な同僚や隣人に日々悩んできた人も、夏の間に職場や家を離れてリフレッシュし、関係をどう再構築するかについて考えられたかもしれません。何事もなかったかのように、徐々に関係を修復できる場合もありますが、仲良くしたいという意思を明確にした方がよい相手もいます。そこで今回は、苦手な人との関係の改善の仕方を取り上げます。

まず、出会って比較的間もないものの、お互い第一印象が悪い場合。たとえば、新しく来た隣人の家から終始ガンガンとドラムの音が聞こえてきたら嫌でしょうし、「静かにしてほしい」と注意ばかりしていたら先方からもうるさがられて、関係は悪化する一方です。そのような時は、I feel that we started off on the wrong foot. という表現で歩み寄ることができます。I want to treat you to coffee, so why don’t we get to know each other better? と声をかけてみたら、実は音大生であることが分かったり、ドラムを練習しない時間帯を決めてもらったりと、何かしら進展があるかもしれません。

それなりに長く一緒に働いてきたものの、どうも性格が合わなそうな同僚とも、関係の改善を試みることができます。We haven’t really talked outside of work, so could we have lunch together sometime? と誘ってみたら、共通点や仕事以外の話題が見つかるかもしれません。仕事の仕方の違いについても話し合えます。たとえば会計担当の人は、熱心だけど社内の締め切りが守れない同僚に対し、What can my team do to make it easier for everyone to submit receipts? と聞くことで同僚の視点に耳を傾け、会社全体の改善も目指すことができます。

喧嘩をしてしまった大切な友人や家族との仲直りも重要です。I miss spending time with you. と声をかけ、Could we put that argument behind us and start over? と聞くことができます。どうしても合意に至ることができない内容が大した話でない場合は、We can agree to disagree. という言い方もできますが、歩み寄る姿勢を見せていないので、相手や状況を選ぶ言葉となります。本当に大事にしたい相手とは、I know we have our differences, but I want to continue working on our friendship. などと明確に言った方が真摯な気持ちが伝わるでしょう。

人間関係の改善はエネルギーも時間もかかります。うまくいかない時ももちろんあるでしょう。それでも状況が改善される可能性にかけて、できることはやりたいものです。また、期待していた反応がたとえ返ってこなかったとしても、努力をした自分に誇りを持つことができますし、次にそういった状況に直面した時に向けて学べることがあるかもしれません。

心をつなぐ英語 ⑦ 休みの取り方

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さくら新聞』(DCとヒューストンのコミュニティ・ペーパー)における連載の最新記事です。夏休み真っ只中の8月は、帰省したり、家族と旅行したり、忙しい方も多いと思います。ただ、大きな予定とは別に、仕事や学業が比較的落ち着いている夏の間に、ゆっくりと自分の時間を確保し、心身を労わったり、人生計画を見直したりしたい方もいるでしょう。第7回では、そういった個人的なニーズをどのように職場や周りの人々に説明し、きちんと休むことができるかについて取り上げます。

“Compassionate Phrases in English (#7): How to Take a Break or Take It Easy”

Here’s the latest article for my column in “Sakura Shimbun,” a Japanese community paper in DC and Houston. We’re in the midst of summer vacation season. Many people are likely busy returning to their hometowns, traveling with their families, etc. On the other hand, we can also take some time for ourselves while we’re less busy at work or school. We may wish to simply relax at home, take up plans we’ve long postponed, or reconsider our careers and priorities. In this issue, I discuss how to explain these personal needs to those at work and around us so that we can take a proper break.

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8月は日本でも米国でも夏休み真っ只中です。帰省したり、家族と旅行したり、忙しい方も多いと思います。ただ、大きな予定とは別に、仕事や学業が比較的落ち着いている夏の間に、ゆっくりと自分の時間を確保し、心身を労わったり、人生計画を見直したりしたい方もいるでしょう。今回は、そういった個人的なニーズをどのように職場や周りの人々に説明し、きちんと休むことができるかについてに取り上げます。

まず、仕事で心身共に疲弊している場合。米国では「メンタルヘルス休暇」を設ける職場が増えてきましたが、そういった制度がない所もまだ多いでしょう。大きなプロジェクトが終わるタイミングを見て、I’d like to take a week off after the board meeting next month. などと前広に述べれば十分でしょうが、理由を聞かれた場合には I’ve been working nonstop for a while, and would like to take some time for myself. などと言うことができます。

ストレスが溜まり続けている場合は、長期的な解決が必要となります。休暇を取るだけでなく、仕事の量や内容を調整し、ペースを落とすことも重要です。上司に対し、I’m overwhelmed by the amount of assignments, and would like to request some help. などと相談したり、I’ve been struggling with this project, and feel that others might do a better job—may I adjust my portfolio? などと訴えることができるでしょう。人手不足で仕事を譲れる相手がいない場合には、I think we could outsource some of this work, and have found some consultants we could hire within our budget. と委託業者を提案することもできます。

本当に切羽詰まっている時には、消化不良、睡眠障害、片頭痛といった形でストレスが身体に現れます。上記の相談だけで物事が進まなそうな場合には、My stress is beginning to take a physical toll. と補足したり、I’m starting to feel burnt out. と率直に伝えるとよいでしょう。

暗い話ばかりではありません。普段の生活や人生を見直すことにも休暇を使えます。ただ、I’d like to take some time to reconsider my priorities in life. などと友人や家族には言えますが、上司には間接的な不満の表明に聞こえかねないため、別の言い方をした方がよいかもしれません。I’m going through something in my personal life, and hope to find ways to take better care of myself. などと話せば、それ以上聞かれることはないでしょう。

テクノロジーの発達により、私たちは今やどこにいても働けます。在宅勤務がより受け入れられてありがたい反面、仕事とプライベートのすみ分けがますますしづらくなっています。そのような時代だからこそ、しっかり自分の時間も確保し、休みを取りつつ仕事に臨みたいものです。

心をつなぐ英語 ⑥ 独立の切り出し方

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さくら新聞』(DCとヒューストンのコミュニティ・ペーパー)における連載の最新記事です。米国で7月といえば、やはり独立記念日です。現代を生きる私たちも、普段の生活の中で独立を宣言することがあります。特に米国では、転職を繰り返す中でスキルを身に着け、組織を辞めて起業する人も多いでしょう。(私もその一人です。)第6回では、その覚悟を決めた後、所属している組織に対して丁寧に独立の意思を伝える方法を模索します。

“Compassionate Phrases in English (#6): Communicating Your Intent to Become Independent”

Here’s the latest article for my column in “Sakura Shimbun,” a Japanese community paper in DC and Houston. We’ve just commemorated Independence Day in the U.S. While circumstances are very different, in our professional lives, we often become independent, too, by leaving our organization and starting our own businesses. But it’s very important to maintain strong relations with our former employers, especially since it’s thanks to them that we’ve built our own network and skills. In this issue, l explore how to communicate your intent to leave in a polite, thoughtful, and constructive manner.

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米国で7月といえば、やはり独立記念日でしょう。BBQや花火を楽しんだ方も多いのではないでしょうか。18世紀の独立戦争と状況は異なりますが、現代を生きる私たちも、普段の生活の中で独立を宣言することがあります。特に米国では、転職を繰り返す中で特定のスキルを身に着け、最終的に組織を辞めて起業する人も多いでしょう。今回は、その覚悟を決めた後、所属している組織に対して丁寧に独立の意思を伝える方法を模索します。

最初に公式な形で独立を伝えるべき相手は、おそらく直属の上司です。これまでお世話になったことへの感謝の言葉から始めるといいでしょう。I’m very grateful for all that this company has done for me. といった組織全体への言葉だけでなく、Thanks to your guidance and mentoring, I’ve gained a lot of experience over the years. など、上司個人への謝意も伝えることが大切です。

次に、なぜ独立したいかを説明します。大きな企業や組織ではできないことを達成することが目的でしょうから、具体的に何に取り組みたいのか、簡潔に話すとよいでしょう。The last few projects I worked on with you taught me about the language barrier in rural villages, and now I’d like to create an organization that focuses on linguistic matchmaking services. など、これまでその上司としてきた仕事と絡めると、より共感してもらえるでしょう。

上司や組織からすれば、辞めるタイミングや引き継ぎが切実な問題です。I’m happy to stay until our Annual Conference in September. と繁忙期が終わるまで残る予定であることを示したり、If it’s appropriate, I’d love to help search for candidates or train my successor. など、手伝う用意があることを伝えると安心してもらえるでしょう。転職と違って急いで辞める必要がないため、前広に独立の意思を伝えて長めに残った方が、印象を悪くすることなく退職できるでしょう。

最後に、今後その組織とどのような関係を築きたいかを説明するといいかもしれません。その組織と似たようなサービスを提供するなら、競争相手になってしまう可能性もあります。I’d like to maintain a strong relationship with this organization, and I’d love to help in any way I can. と明言し、I’d appreciate it if you can consider me a potential contractor, or maybe even refer me to other clients when you can’t take on a job. などと具体案を出すと、その組織と顧客を取り合う意思がなく、むしろ協力していきたいことが伝わるでしょう。

筆者も組織で働いてから独立しましたが、そこで培ったスキルや人脈を今の仕事で大きく活用しています。過去の上司には、独立後も仕事をいただいたり、顧客に紹介していただいたりと、お世話になってばかりです。独立を「別れ」ではなく、「関係の変化」と捉えれば、末永く一緒に仕事をし続けられると思います。

心をつなぐ英語 ⑤ 多様な背景を持つ人との話し方

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さくら新聞』(DCとヒューストンのコミュニティ・ペーパー)における連載の最新記事です。米国で「Asian & Pacific American Heritage Month(アジア・太平洋諸島系米国人の文化遺産継承月間)」とされている5月は過ぎたものの、日本人や日系人としてのアイデンティティは年中変わりません。第5回は、多様な背景を持つ人と深い会話を楽しみ、いろいろな文化について丁寧に聞く秘訣を取り上げます。

“Compassionate Phrases in English (#5): Talking with People from a Wide Range of Backgrounds”

Here’s the latest article for my column in “Sakura Shimbun,” a Japanese community paper in DC and Houston. The month of May–“Asian & Pacific American Heritage Month”–is over for 2024. But our own identities, as well as the fact that we’re surrounded by people from many different backgrounds, remains the same throughout the year. This month, I focus on the key to enjoying meaningful conversations with people of diverse backgrounds by asking politely about their culture.

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米国で「Asian & Pacific American Heritage Month(アジア・太平洋諸島系米国人の文化遺産継承月間)」とされている5月は過ぎたものの、日本人や日系人としてのアイデンティティは年中変わりません。他のアジア諸国に祖先を持つ人々と共通点を分かち合い、仲良くされている方も多いでしょう。ただ、日本から来たばかりの人や一時的に滞在している人が気にならなくても、米国で生まれ育った人には失礼に聞こえる可能性のある言葉もあります。今回は、多様な背景を持つ人と深い会話を楽しみ、いろいろな文化について丁寧に聞く秘訣を取り上げます。

まず、ごく普通の質問に聞こえる Where are you from? には、よくないニュアンスがあります。筆者はこれを通りすがりの人に聞かれたり、米国の地名を回答しても納得してもらえず、親が日本人であるという答えが得られるまで根掘り葉掘り聞かれるといったことを何度も経験しています。容姿だけで外国人だと判断される、特にアジア系の人が頻繁に直面する差別の一種です。悪意がなくてもそのことを思い起こさせる可能性があることから、このフレーズは避けた方が無難です。誰かと初めて会った時は、今いる町や州をもとに、 Have you lived in Cleveland for a while? などと聞き、出身地や家族について話すかどうかは本人に任せた方がよいでしょう。

出身地の話で言えば、州名に語尾を付けてその住民や出身者を指す(CalifornianMichiganderNew Yorkerなど)場合、ハワイについては気を付けなければいけません。Hawaiian という言葉はハワイ先住民の方を指すからです。ハワイ系でない方については、 How nice that you’re from Hawaii! So you live in Kona? など、別の言い方をする必要があります。

複数の国や地域に祖先を持つ方も多くいます。両親が二つの異なる国から来た場合、英語で「ハーフ」と呼ぶことはしませんし、日本でも失礼な言い方だという認識が広まってきています。相手から親の話があった後、 You said that your parents are Jamaican and Moroccan, but could you tell me more? などと丁寧に聞いた方がよいでしょう。祖先が特定の国から来た、という話があった場合には、 You mentioned that you have Chinese and Irish ancestry, but did you grow up with both cultures? と聞けば面白い会話につながります。どこにルーツがあっても、アイデンティティは人それぞれのため、 Do you identify as Japanese American?Would you consider yourself more French or more Italian? などと明確に聞いた方がその人を良く知ることができるでしょう。

他者の多様なルーツや文化的背景について学ぶことは、米国における醍醐味の一つです。ただ、アイデンティティは機微な話でもあるため、質問をする中で決めつけるような言い方を避け、なるべく自分から話してくれるのを待った方が、長期にわたるよい関係を構築できるでしょう。

心をつなぐ英語 ④ 祝福の仕方

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さくら新聞』(DCとヒューストンのコミュニティ・ペーパー)における連載の最新記事です。5月や6月は米国では卒業の季節です。夏にかけて結婚式を挙げる成人もいるかもしれません。そういった人たちに祝福の言葉を贈る中、「Congratulations」と切り出した後は、なんと言えばよいのか悩むところです。そこで第4回は、そういった祝福の場面で使える表現を取り上げます。

“Compassionate Phrases in English (#4): Congratulatory Words”

Here’s the latest article for my column in “Sakura Shimbun,” a Japanese community paper in DC and Houston. Most graduation ceremonies in the U.S. take place in May or June. We might also be invited to weddings over the summer. This month, I focus on expressions we can use when we attend these kinds of celebrations–including what to say after “Congratulations!”

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5月や6月は米国では卒業の季節です。夏にかけて結婚式を挙げる成人もいるかもしれません。そういった人たちに祝福の言葉を贈る中、「Congratulations」と切り出した後は、なんと言えばよいのか悩むところです。そこで今回は、そういった祝福の場面で使える表現を取り上げます。

卒業に関しては、その人の今後がどの程度分かっているかで言い方を変えることができます。これからどういう道に進むのか聞いていない場合は、 I wish you the best of luck in your future endeavors. といった表現がよく使われます。若干距離が感じられるかしこまった言い方なので、先に卒業していく先輩、職場を離れる同僚などに使えるかもしれません。親しい間柄で、具体的な進学先や引っ越し先など、今後その人が何をするのか教えてもらった場合には、 Good luck in grad school! や、 I’m definitely visiting you in Seattle! など、もう少し情報を入れて崩した言い方ができます。就職先などが決まらないまま卒業を迎える人も多いでしょう。そういう人たちは将来が見えなくて悩んでいるでしょうから、 I’m sure you’ll thrive in whatever path you choose. と励ますことができます。

祝福の言葉を贈る場面では、上記のように「good luck」が使われがちですが、それ以外の表現を模索した方が良い場合もあります。丁寧な言い回しにしても少しカジュアルに聞こえますので、転職していく上司など、目上の人には、 I wish you much success at your new workplace. などと言い換えた方が適切でしょう。また、「運だけで成功はしないし、努力が大切」という見方をする人もいますので、 I’m confident you’ll do wonderfully in Boston. などと言った方が幅広い人たちの心に響くでしょう。

結婚の場合、卒業に比べれば、祝福する相手が遠くに行ってしまう可能性は低いかもしれません。でも、二人のこれからの旅路を祝うという意味では、似た表現となります。外部の人はカップルの今後について詳しいことを言う立場にないため、たとえ親しい友人でも、 I wish you both much happiness ahead. やCongratulations to the beautiful couple! といった、少し漠然とした言い方になりがちです。ただ、これまで二人が幸せそうに付き合う姿を長らく見てきた場合は、 I’ve been waiting for this day for years! などと付け足せるでしょう。また、二人のどちらかが親戚である場合は、もう片方の人を Welcome to the family! と歓迎することができます。

卒業式、結婚式、壮行会などは忙しなく、同時に多くの人たちが祝福の言葉を言いますから、一人一人が口頭で言った内容を本人の記憶に留めてもらうことは難しいかもしれません。だからこそ、卒業アルバム、寄せ書き、ビデオメッセージなど、後から見返せる媒体では、特に心をこめて言葉を贈りたいものです。

心をつなぐ英語③ 「No」と言われた人への言葉のかけ方

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さくら新聞』(DCとヒューストンのコミュニティ・ペーパー)における連載の最新記事です。4月は、米国で高校時代を過ごす人たちにとっていろいろと難しい時期です。3月に来た大学の合否の結果を消化したり、補欠合格の結果を待ったり、プロムに好きな人を誘ってみたり…。また、「No」と言われた場合、そういう年頃の人は特に痛みを感じがちです。そこで第3回は、何かを断られた、特に若い人にかけることのできる言葉を取り上げます。

“Compassionate Phrases in English (#3): Comforting Someone Who Was Told ‘No'”

Here’s the latest article for my column in “Sakura Shimbun,” a Japanese community paper in DC and Houston. April is a difficult month for some high schoolers in the U.S. (especially those who’ve just gotten or are waiting the results of their college applications, as well as those who are asking their crushes out to prom). This month, I am discussing ways to comfort younger people who were told “No,” being mindful of the fact that rejections may seem a lot more personal and hurtful for them than for adults.

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4月は日本では始まりの季節ですが、米国でも、特に高校生にとっていろいろと変化の多い時期です。12年生の生徒たちは、3月までに来た大学の合否の結果を消化したり、補欠合格の結果をやきもきして待ったりしているでしょう。また、4月末から学年度の終わりに向けて行われるプロムにおいては、友人や級友と行く人もいますが、勇気を出して好意を持つ相手を誘う人もいて、人間関係が変わったりもします。すべてうまくいけばいいですが、ただでさえ多感な10代の頃に「No」と言われると、成人以上に痛みを感じがちです。そこで今回は、何かを断られた、特に若い人にかけることのできる言葉を取り上げます。

恋愛でも大学でも、今起きていることでその後の人生が大きく左右されると思う人も多いでしょう。そういった人には、 This won’t affect the rest of your life. と言い、人生の先輩として自分の経験を語り、20代以降も数多くの機会や決断があって今につながることを示せます。 This is just a minor setback. という言葉で、一時的な後退であって挫折ではないことも伝えられます。

学校の場合は、その時不合格だったとしても、まずは別のところに入学し、あとから転学できる可能性があります。 The timing just didn’t work out. You can try again once you feel better prepared. と言えば、努力次第で状況を変えられる可能性を示し、もっと勉強しようという意欲を奮い立たせられるかもしれません。

特定の相手や学校しか好きになれない、と本人がその時思っていても、家族や親しい友人から見れば、憧れに基づく思い込みがあり、相性が合わないことが明らかだったりします。 There are so many other options. と言って、理想的な人について一緒に考えたり、 You might end up liking it once you’re there. と合格済みや結果待ちの他の大学の長所について話し合ったりすることができます。

その人自身が否定されているわけではない、という点も理解してもらうことが重要です。大学は大量の願書を捌いていますし、恋愛でも、表面的な部分だけ見て断ってしまう10代の子は多いでしょう。 It’s nothing personal. と声をかけ、They’re only judging you based on what they think they know about you. と説明することができます。本当にやめるべきと思われる相手や学校なら、 You wouldn’t want someone who doesn’t understand your qualities anyway. と終止符を打つことができます。

将来に対する不安でいっぱいな10代の人たちには、一時期的な悩みだと口で説明しても、なかなか理解してもらえないかもしれません。でも、慰めてもらった思い出や温かい言葉はきっと心に残ります。成人し、後から振り返った時に、その言葉の意味がじんわりと心に浸透するでしょう。こういう時に交わす言葉は、長期的な効果があるからこそ、一層大切なものなのかもしれません。

心をつなぐ英語② 迷っている時の回答の仕方

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さくら新聞』(DCとヒューストンのコミュニティ・ペーパー)における連載の最新記事です。第2回は、三寒四温の日々に絡めて、迷っている時にも失礼に当たらない形できちんと回答する(熱意があるのかないのかよく分からないような対応を避ける)方法を模索します。

“Compassionate Phrases in English (#2): Responding Politely Even When You’re Wavering”

Here’s the latest article for my column in “Sakura Shimbun,” a Japanese community paper in DC and Houston. This month, I touch upon the “Hot N Cold” (a la Katy Perry ♬) temperature in early spring–and then discuss ways to respond to someone politely even when you’re uncertain about your feelings or your schedule.

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3月上旬の春先は三寒四温で、気温が大きく上下し、気が抜けません。この季節になると、Katy Perryの「Hot N Cold」が思い起こされます。その歌は恋愛に関するものですが、熱意があるのか分からないような優柔不断な態度は、仕事や社交など他の人間関係においても失礼にあたります。そこで今回は、何か申し出や誘いを受けた時、迷っていたとしても相手に悪い印象を与えないような回答の仕方を取り上げます。

回答に迷うことを言われた場合、即答できないことに意識が行ってしまいがちですが、断る可能性があるのであればなおさら、まず感謝の意を表明することが重要でしょう。パーティーへのお誘いであれば、 Thank you so much for thinking of me. と言えますし、仕事関連のオファーであれば、 I very much appreciate being considered for this opportunity. などと言えます。

次に、回答を待ってほしいという言葉です。即答できない理由は様々ですが、内容に関して迷っているというよりも、日程の問題の場合もあります。既に仮押さえが入っている場合は、 I may have a potential conflict that day, but please let me check with others and respond to you soon. などと言えます。仮押さえが確定か否かの判明に時間がかかりそうな場合は、 I’ll let you know as soon as I hear back. と付け足し、できる限り急いでいることを示せます。

就職や転勤などの大きな決断や、何か心に引っ掛かることがある場合などは、回答にもっと時間がかかるかもしれません。いつまでに返事が必要か聞いてしまうと、あまり関心がないと思われる可能性があるため、 Would you please allow me to respond by the end of the week? などと自分から締め切りを提案する方がよいでしょう。転勤など、他者も巻き込む話の場合は、 I’d like to consult my family. などと補足できますし、迷っている場合は、 Because this is such an important decision, I’d like to think about it carefully. などと言う表現で理解を求めることができます。

日程調整をしたり決断を下したりした後、最終的な回答をする際は、 I’m sorry to have kept you waiting. Thank you very much for your patience. といった言葉を添えると良いでしょう。先方からの誘いを受けるために予定を動かした場合は、 I adjusted my schedule and am now available. と率直に伝えると熱意が伝わるでしょう。いろいろと迷った後、最終的に断ることになった場合は、真摯に This was a difficult decision for me. と言って理由を説明すると、次にまた声をかけてもらえるかもしれません。

迷うことは誰にでもありますが、回答を待ってもらうことでどうしても相手に迷惑がかかります。最終的にどんな決断となるにせよ、誠実な形で事情や心情を説明すれば、きっと分かってもらい、良好な関係を維持できるでしょう。

心をつなぐ英語① 復帰した人への言葉のかけ方

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コロナで休刊となっていた『さくら新聞』(DCとヒューストンのコミュニティ・ペーパー)が復刊し、今月から新しい連載を始めさせていただくことになりました。戦争や災害など、以前にも増して暗いニュースが蔓延している今だからこそ、「心をつなぐ英語」に着目し、異なる背景の人々ともつながることができるようなフレーズを模索します。第1回は、復刊に絡めて、復帰した人への言葉のかけ方を取り上げます。

“Compassionate Phrases in English (#1): Welcoming Someone Back After a Long Absence”

Sakura Shimbun,” a Japanese community paper in DC and Houston, is back this month after its COVID hiatus. With my new column, “Compassionate Phrases in English,” I focus on ways to connect with, reach out to, and support others–which is especially crucial when we struggle with wars, disasters, and other hardships. The first episode celebrates the return of “Sakura Shimbun” by exploring how to welcome someone back after a long absence.

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2019年8月から2020年3月にかけて、「英語de敬語」の連載をさせていただきました岡崎です。今回、さくら新聞が月刊紙として復刊し、連載の機会を再びいただけることになりました。

過去4年間で世の中が大きく変わりました。コロナがインフルエンザと同じくらい生活の一部となり、世界を巻き込む戦争が二つも勃発し、災害も増えています。そこで今回の新連載では、「心をつなぐ英語」として、敬語に限らず、人の心に寄り添う言葉に着目します。英語は世界共通語の一つで、異なる背景の人々をつなぐものです。辛い時には人を支え、楽しい時には喜びを分かち合う言葉を使えば、自分も心が軽くなるように思います。

まずは、今回の復刊に絡めて、復帰した人にかける言葉を取り上げます。やむを得ない事情でしばらく休んでいた人が職場などに戻ってきたとします。同僚に迷惑をかけたと罪悪感を感じたり、溜まった仕事を心配したりしている人も多いでしょう。そのため、最初に会った時に It’s good to have you back! と笑顔で歓迎すると、先方もほっとするでしょう。親しい人には We missed you! と言ってハグしたり、最初の挨拶の終わりに Let’s catch up over lunch. と言って後でゆっくり話を聞くこともできます。

こじらせてしまった風邪など、休んでいた理由が周知されている場合は、 I’m glad to see that you’ve recovered. と付け足すこともできます。松葉杖をついていたりと負傷していることが明らかな場合には、 Let me know if you need help with anything. と申し出ることもできます。家族の事情など、理由が周りには知らされず、親しい関係の自分にだけ教えてもらった場合は、二人きりになった時に I’m so sorry about your grandmother. などとそっと声をかけることができます。

職場復帰においては、仕事についてもやり取りがあるでしょう。代行してくれたからと謝罪や感謝の言葉をもらったら、 I didn’t do much at all. You also helped me when I was away. などと言って安心させることができます。溜まった仕事を処理し、いつもの作業に再び慣れるのに時間がかかっている場合は、相手が部下であれば、 Do you need more time to work on this?などと声をかけ、締め切りをずらす提案をすることができます。同僚であれば、 What can I do to help? と単刀直入に聞き、先方が遠慮しないように I don’t have any deadlines right now. などと説明して、手伝う余裕があることを明らかにできるでしょう。

復帰は本来喜ばしいものですが、その場を長く離れていた人は多くの不安を抱えていることも事実です。思いやりのある言動でそれを少しでも和らげ、大きな変化を経験して戻ってきた人に安心と安定感をもたらすことができます。

人形に見る理想像とありのままの姿

ーバービー人形等の多様性や魅力

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米国社会を構成する様々な人を反映し、最近どんどん多様になっていくバービー人形。下記の投稿では、バービー、日本のリカちゃん、シルバニアファミリー、昔の人形(ひとがた)やお雛様などを取り上げ、人形の様々な役割(コミュニケーションツール、インスピレーションを提供するおもちゃ、自己投影をする相手など)について考えてみました。

“Dolls: Another Version of Ourselves”

This Japanese blog post celebrates the recent growth in diverse Barbie dolls (including body type, skin color, and gender), which better represent the U.S. demographic. I also discuss other dolls (Licca, a Japanese equivalent of Barbie; Sylvanian Family, a collection of animal figurines; and traditional Japanese hina dolls), exploring the many roles that dolls have, including as communication tools and sources of inspiration.

LGBTQのコミュニティを支援します、という言葉とともにバービーの公式インスタグラムに投稿された様々な人形。

近年の米国では、 小説映画やテレビ番組広告政治など、あらゆる分野においてrepresentation (実社会における多様な人々が各分野においてしっかりと反映されていること)が話題になっています。「白人だらけ」「男性ばかり」ーそういった批判を受けては進歩を遂げることの繰り返しです。

その一環として、子供が幼い時から触れる人形については、バービー人形が大きく進化しています。人種、体型、職業などが徐々に多様になり、その変化がメディアでも頻繁に取り上げられています。ありのままの社会をより忠実に表すべく、変化していると言えるでしょう。私たちがバービーや他の人形からどんなインスピレーションを受け、人形にどのように自己を投影し続けているのかを考えてみました。

バービー人形の変革

ハワイで子供時代を過ごした私は、学校や日々の生活でアジア系の人々に囲まれて育ちました。童謡のテープや童話の本など、両親が日本から取り寄せてくれたものもとても多かったのですが、何もしなくても、日本を含むアジアの文化に簡単に触れられる環境でした。他方、 ドラマ、映画、小説など、米国本土から来るエンターテインメントにおいては、圧倒的に白人が主人公で、ハワイにおける日々の生活とはかけ離れた社会を描いていました。バービー人形も、(実際には既に黒人のものも出ていたようですが)おもちゃ屋さんや友人の家で目に入るものは、背が高くて細い金髪碧眼の女性のみでした。

それから30年が経った今、バービー人形は驚くほど多様になっています。 多様性に関するバービーの特設ページによれば、現在35以上の肌の色と9つの体型のバリエーションがあるそうです。 職業やジェンダーなど、いろいろな形の多様性がありますが、古くから発達していた分野からごく最近変化のあった分野まで、時系列順に並べると、米国の社会における各時代の変化をとてもよく反映していることが分かります。

コロナ禍でマスクをしつつ、Black History Month(黒人歴史月間)の2月にデモに参加する人形たち(左から二人目は白斑のある人形)。称賛しているコメントが多い中、「こういった活動には白人のバービーやケンも参加しなくては意味がない」と言う指摘も。

多様性に強い関心がある私としては、こうした選択肢の広がりがとても嬉しいです。もちろん、こういった変化の裏には商業的な理由がありますし、「少し進歩があったとしても、バービーは所詮きれいという理由だけで称賛される、典型的な『女の子のためのおもちゃ』であり、女性にとって大きな飛躍とは思えない」「子供の頃丸かった私がふっくらしたバービー人形を人からプレゼントされたら、逆に絶望しただろう」(それぞれ筆者訳)といった批判もあります。また、先日別の投稿で、「人型の絵文字をどれほど作り続けてもきりがなく、作れば作るほど、そこに自分の姿を見い出せない人を失望させる」と書きましたが、人形についても似たようなことが言えるでしょう。 ただ、全体としては、よい方向に進んでいると思います。

人間ではないシルバニアファミリーの魅力

私は本来、そこまで人形に興味がなく、子供の頃も、人からいただいたジェム(当時放映されていたアニメの主人公で、ロック歌手兼レコード会社の社長)の人形を持っているだけでした。通常はおとなしい社長が時折派手な歌手に変身するということで、服も二セットあり、 今考えれば、アーティストとビジネスリーダーと言う二つの仕事を持つ女性はかなりかっこいいと思います。ただ、日本やハワイに縁のない白人だからか、興味のある職業でなかったからか、当時はそこまで感情移入できませんでした。

私は人間よりも動物に惹かれ、シルバニアファミリーがとても好きでした。小さな家具やお皿のセットを徐々に買ってもらって集めては、クマやウサギの一家で遊んでいました。シルバニアファミリーのウェブサイトは、「自己投影できる多彩なキャラクターたち」と遊ぶことが「人と関わるコミュニケーション力を豊かにする」としていますが、私はそれが適度な投影だと思います。つまり、 動物ですので、人間である自分と肌の色や体型等を比較して落ち込んだりする心配はありません( 私は、人型の絵文字よりもピトグラムの方が、人種等を超えて皆が共感できると考えていますが、それと同様です )。また、違う種類の動物が次々に登場し、共生しているシルバニアファミリーの世界は、多様性への意識も育むように思います。

ただ、今再考すると、さらなる進化の余地はある気がします。たとえば、主に日本の子供が対象であるだろうにもかかわらず、シルバニアファミリーの服装、家、街並み等は皆西洋のものなので、なんとなく欧米中心で、日本らしさがあまりないのが残念です。また、「ファミリー」というブランド名からして家族の大切さを示している半面、セットとして売られている各ファミリーにはお父さんとお母さんが一人ずついて、子供も親と同じ種類の動物であるようです。シングルペアレントの家族、お母さんが二人いる家族、動物の種類が混じった家族などはないため、実世界のいろいろな家族の形を反映したい場合には、複数のファミリーを買って組み合わせるしかなさそうです。

数年前にデパートでシルバニアファミリーの特別展に通りかかり、懐かしくて等身大(?)のショコラウサギファミリー一家とパシャリ。気付けば後ろには5歳くらいの女の子が順番を待っており、恥ずかしかったです💦 (2019年12月、新宿小田急デパートにて)

リカちゃんと解釈の強み

日本の人形で一番知られているのはリカちゃんでしょう。趣味がファッションやお菓子作りということで、どのリカちゃんもお洒落でおしとやかなイメージです(スポーツも趣味だそうですが、あまり行動が伴っていません)。バービーに比べるとバラエティが少なく、多様性と言う意味でそこまで進化がないようです。

他方、リカちゃんのイメージを覆す面白い試みをされている方がいます。ある20代の会社員の女性がずぼらなリカちゃんの写真や動画をインスタグラムに挙げており、それがとても話題になっています。NHKがインタビューしたところ、その女性は「自分がリカちゃんだったらどんなんだろう、自分を投影してみようと思った」そうです。また、「家の中くらいこんなんでもいいじゃんって自己肯定感を高めている」とも語っています。私も各投稿にとても共感し、毎度細かいインテリアに感嘆しています。人形そのものは変わっていないのに、服装や周囲のもので解釈を変えることにより、ありのままの世界を示しています。だらしないリカちゃんは、 多様なバービーよりもさらに親しみやすく、温かみのある人形に見えてくるから不思議です。

数ある「現実を生きるリカちゃん」の投稿の中でも、私が最も共感したものの一つ。

人形への投影

人形は、少なくとも日本では、元は自己を投影するものでした。病気等を避けるため、自分の災厄を人形(ひとがた)に託して川に流したのがお雛様の起源であるというのは有名な話です。神事においては、自分の代わりにお祓いを受けてもらうこともできます。コロナ禍を受け、鶴岡八幡宮などは、自分でお祓いができるように、紙の人形(ひとがた)と、それを納める箱を常時設置しています。

今、鶴岡八幡宮では茅の輪をくぐり、人形(ひとがた)を納めることができます。(2020年2月)

人形(ひとがた)は人形(にんぎょう)になりましたが、今でも私たちはそこに自分を投影しています。米国の非営利団体「A Doll Like Me」は、注文を受けて、多様な子供たちと同じ姿の人形を作っています。同団体のフェイスブックのページは、皮膚や四肢などが他人と異なる子供が人形を抱えて微笑む写真でいっぱいです。 人形の作者である女性は、「人形は、ストレスの多い状況に子供が対応するときに助けてくれますし、何より、子供に自信を与えます。そのためにも、人形は、彼らを愛してくれる子供たちに似せて作られるべきなのです(筆者訳)」と書いており、人形の料金を取らずに寄付金だけで経営を行っているようです。

同時に、人形の発達を受け、私たちはいつの間にか、人形の姿からインスピレーションを受けるようにもなりました。人が人形に投影していたのが、人形から人へも投影するのです。昔の人が病を託していたお雛様は、今では少女の成長を祝い、結婚や家庭を象徴するめでたい道具となっています。(素晴らしい伝統ですが、これまた、明確なジェンダーロールや結婚に対するプレッシャー等が今後問題になって、変わりゆく可能性はあると思います。)

ウエストが恐ろしく細かった昔のバービーは、少し強制的な理想像でした。今のロールモデルのバービー人形は、実在の大人に似せているので、ある意味ありのままの姿ですが、同時に、将来を夢見る子供にとっては理想像でもあります。 また、ずばらなリカちゃんを見ると、同じ人形でも、環境や服装をどう変えるかによって、ありのままと理想像の間を行ったり来たりできることが分かります。

いずれの場合も、人形はコミュニケーションツールだと言えるでしょう。人形の作者、人形を買って子供にあげる大人、社会の風潮などがすべて織り交ざって、人形をもらう人に対して、各々のメッセージを作っています。「こうなったらいいよね」、「こんな夢も君なら実現できるよ」、そして、「ありのままの君でいいんだよ」、と。

小さなシルバニアファミリーにも、さらに小さな人形(写真右下)が出てきます。ヒツジの子供がウサギの人形を持って育つとどうなるか、考え出すと興味深いです!

今の社会は、どんどん自分らしさを前面に出す風潮となっており、そのため、人形にも多様性が反映されていると言えます。全体として、日本の人形はバービーをはじめとする米国のものに遅れていますが、今後状況は変わっていくと期待しています。また、ずぼらなリカちゃん、車椅子に置かれたバービー、家族が混ざったシルバニアファミリーのように、出来合いのものを買ったとしても、そこから先の解釈は、私たち自身が変えることができます。

人形を見た時、私たちは、今の自分、もしくは将来なりたい自分を無意識に探してしまいます。常に共感したい気持ちでいっぱいで、自分との共通点を見つけた時には、思わず嬉しくなってしまいます。もし今後誰かに人形を買う機会があれば、その瞬間に気に入ってもらえるかだけでなく、どうすれば長期的に心が休まる空間を提供し、自信やインスピレーションのリソースとなってもらえるかも考えたいと思います。

Announcing “Shiori Communications”

Introduction:

This bilingual post is an announcement about my new company, “Shiori Communications, LLC.” I also look back to the past year, which, despite COVID-19, was an overall success thanks to the wonderful support of friends and mentors.

この投稿では、新しく設立した会社「Shiori Communications, LLC」をご紹介するとともに、コロナ禍においても、友人やメンターの温かい支援のおかげでお仕事をいただけた2020年を振り返ります。英語の本文の後に日本語が続きます。
Plum blossoms in Tokyo–blooming a little early, they seem like symbols of hope for the new year! 少し早く咲いている梅の花は、新しい年に向けた希望を示しているように見えます。

Happy New Year! While the first two weeks of the year have already been crazy and horrible due to the events at the U.S. Capitol, I am hopeful that 2021 will improve going forward. I hope I can play a small role in that by facilitating communications between American and Japanese citizens through my new company.

2020 in Review

A year ago, I was filled with trepidation and excitement. I had just quit my job at the U.S.-Japan Council, ready to try interpreting and translating full-time. I wasn’t sure if I could even cover my rent, but for years, I had wanted to try working on my own. I was determined to give myself at least a year, and see where that would take me.

That year happened to be 2020–one of the most unusual and challenging years for everyone around the world. For me, all interpreting jobs (which traditionally were mostly done in person) came to a screeching halt with COVID-19. For a few weeks, I questioned my decision to go independent as the very industry I was trying to commit to was shaken to the core. With borders closed, I was physically cut off from my parents and boyfriend in Japan, and for the first time in years, felt sad about living alone. Then my former boss passed away, affecting me more deeply than the pandemic because of its permanence. As I ruminated over the words of gratitude, respect, and farewell that I will no longer get to convey to her, the sense of loneliness worsened.

But thanks to the kind support of friends and mentors, things got better. Many friends encouraged me through this blog, emails, or social media. Many gave me translating, editing, or writing opportunities, connecting me to their colleagues and acquaintances, or sometimes even creating jobs. From there, I got to take on entirely new types of jobs in English/Japanese communications, including teaching interpretation, subtitling videos, summarizing conferences, and translating music albums. I was only able to survive because of the wonderful people around me, and am incredibly grateful for the support I have received.

Remote interpretation also became more common, and I had the opportunity to work on a wide range of projects, from a military conference with 20+ countries (and 11 languages!), to a symposium of businesses based in Kansai, to a series of meetings among 20+ Japanese and American universities on student exchange, to an international conference on trademarks. Learning how to navigate various virtual interpretation platforms and other rapid changes in the industry became much easier thanks to regular online meetings with other interpreters. The biggest lessons of COVID-19 for me were: the importance of personal relationships, the value of positivity, and the need to adapt quickly to the changing world.

Although I became very busy towards the latter half of the year and could not write as much, I was also encouraged by the positive response to some of my blog articles, including this one on Black Lives Matter. I look forward to prioritizing writing in the future, and hope to provide more information that’s insightful and interesting.

A New Beginning

As 2021 begins, I am happy to announce that I recently established a company called Shiori Communications, LLC. The reason behind registering an LLC is that I wanted to facilitate better relations with clients, build a web presence (a website is coming soon), and be better about posting updates. It is called “Communications” because I want my work to go beyond differences in language, and truly strengthen mutual understanding by digging deep into cultures, customs, history, and more. I believe that the past four years, culminating in the recent events at the Capitol, show that communications that combat biases and false information is more important than ever. While it’s a tall order, aside from continuing to focus on interpretation and translation, I also hope to write professionally in both languages, discussing current events when appropriate, to bring people closer together.

At first glance, it may seem like I simply tacked on my first name to my company. But I believe it’s an apt name because “Shiori” means “poemweaver” in Japanese–something I’ve always felt very proud of as an aspiring writer. After searching for a memorable and meaningful name for months, I realized that what my parents gave me might be a great way to show my intent to connect the U.S. and Japan through language. By linking various individuals (connecting dots horizontally and vertically), be it through interpreting, translating, or writing, I hope to ultimately weave an even stronger bond between my two home countries. More information to come soon!

With the certificate issued by Virginia, where my company is based.  バージニア州で会社を登録しました。

「Shiori Communications」について

明けましておめでとうございます!今年は、米国議会議事堂への乱入を含め、年始からひどい出来事が続いていますが、今後は状況が改善していくと信じています。日米の人々のコミュニケーションを円滑にすることを目指す会社を通じて、私も、よりよい社会の構築に微力ながら貢献したいと考えています。

2020年を振り返って

一年前、私は将来に対する不安と期待が入り混じった気持ちで新年を迎えました。米日カウンシルの仕事を辞め、通訳・翻訳の仕事をフルタイムでやってみたいと思っていました。家賃を超える収入が得られるかどうかも分かりませんでしたが、何年も前から独立することを夢見ていたため、まずは一年、一人でやってみようと考えたのです。

その一年というのがたまたま2020年でした。これが世界中の人々にとってどれほど大変な年だったかは言うまでもありません。コロナにより、これまでほとんど対面でしかなかった通訳の仕事が急に途絶え、私は、このタイミングで独立を決意し、根底から揺らいでいる通訳業界に入ろうとしていることが正しい判断だったのか疑問に感じたりもしました。国境が閉ざされ、日本にいる両親や彼と会えなくなって、一人暮らしであることに何年かぶりに寂しさを感じました。さらに、前の上司が亡くなり、その永久の別れがパンデミック以上の衝撃となりました。もう伝えられない感謝の言葉や尊敬の念、これまでの思い出や彼女から学んだことが次々に頭に浮かび、孤独感はさらに強くなりました。

でも、友人やメンターの温かい支援のおかげで、状況は改善しました。このブログやメール、SNSを通じて、多くの友人が私を励ましてくれました。翻訳や編集、執筆の機会を与えてくれたり、同僚や知人を紹介してくれたり、時には仕事を一から作ってくれたりもしました。そこから私も、英語と日本語のコミュニケーションの分野でこれまでとは異なるタイプの仕事もいただけるようになりました。通訳を教えたり、ビデオに字幕をつけたり、会議の要約をしたり、音楽のアルバムの翻訳をしたり、といったことです。

遠隔通訳も一般的になり、20カ国以上(言語は11カ国語!)が参加する軍事会議、関西を拠点とする企業のシンポジウム、日米20以上の大学間の学生交流会、商標の国際会議など、様々な場で通訳を行う機会に恵まれました。通訳の先輩らとの定期的なZoomミーティングのおかげで、いろいろな通訳プラットフォームの使い方や業界の変化について学ぶこともできました。コロナ禍で学んだ最大の教訓は、人間関係の大切さ、物事をポジティブに受け止めることの重要性、変化する世界に素早く適応する必要性です。

今年の後半は忙しくてあまり文章が書けませんでしたが、Black Lives Matterに関するものをはじめ、ブログ記事に対する反響を得られたことにも励まされました。今後は執筆により力を入れて、興味深い情報や洞察をもっと書きたいと思います。

An Etsy commercial featuring a girl named Shiori. This aired on CNN during the presidential elections, and I find it all the more meaningful that people saw the value of diversity during such a difficult time. 珍しい名前を持つ人へのギフトも特注できますよ!と言う宣伝に、Etsyが「しおり」の名前を使ってくれました。CNNで大統領選挙の時期に流れたそうです。どのシーンにも深く共感しますし、日本人・日系人の名前が選ばれたこともすごく嬉しい!

新たな始まり

2021年が始まるにあたり、この度、Shiori Communications, LLCという会社を設立したことをご報告します。LLCを設立した理由は、クライアントとの関係をより円滑にし、インターネットを通じてより多くの人に活動を知ってもらい(近日中にウェブサイトを開設します)、もっと頻繁に近況について書きたいと思ったからです。「コミュニケーション」という言葉を選んだのは、言葉の違いを超えて、文化や慣習、歴史的背景なども踏まえた上で、相互理解を深めていきたいと考えているからです。議事堂乱入でついにピークに達した過去4年間の状況は、偏見や誤った情報をなくすコミュニケーションがかつてないほど重要であることを示していると思います。なかなか難しいことかもしれませんが、通訳や翻訳を引き続き重視しつつも、両言語で執筆も行い、場合によっては時事問題も取り上げつつ、さらに人々の距離を縮めたいと考えています。

一見、自分の下の名前を付けただけの安易な会社名だと思われるかもしれません。でも、「詩を織る人」という名前は、書くことが好きな私の誇りであり、この会社にもふさわしいと思います。活動内容に関連する覚えやすい名前を探して何ヶ月も悩んでいましたが、言葉を通じて日米を繋げたいという私の思いを示すには、結局、両親がくれた名前が最良かもしれないという結論にたどり着きました。通訳、翻訳、執筆などを通じて、様々な人と人をつなぐ(縦横に点をつなぐ)ことで、両国の絆がさらに深まっていくことを願っています。また追って詳細を報告します。