DCとヒューストンのコミュニティ・ペーパー、『さくら新聞』で書かせていただいているコラム「英語 de 敬語」。 今月はホリデーパーティーなどの招待への返事の仕方を取り上げました。
My column this month in “Sakura Shimbun,” a Japanese community paper in DC and Houston, discusses how to respond to invitations to holiday parties and other events. Once again, I’m so grateful for this opportunity!
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日本の年末は極めて慌ただしいですが、米国でもホリデーパーティーなどの予定が立て込みます。多くの誘いが重なると、適切な手土産や失礼に当たらない断り方など、気を遣う場面も増えるでしょう。そこで今回は、個人的な招待への返事の仕方を取り上げます。
欠席する場合には、招待へのお礼とともに、 This sounds like a wonderful event, and I’m sorry to miss it because of work commitments. や、 I would love to attend, but I’m afraid I will be out of town visiting my parents. など、都合がつかない理由も含めて丁寧に断ると、次回も声をかけてもらえる可能性が高まるでしょう。
出席可能となると、今度はいろいろ確認すべきことが出てきます。他に予定があるものの部分的に出席したい場合には、 Would you mind if I arrive half an hour late, since I have a conference call that ends at 6pm? や、 May I leave around 8pm to prepare for my business trip the next day? など、理由や時間も含めて聞くとよいでしょう。
家族や恋人(「プラスワン」)を連れてきてよい場合は、 I would love to attend with my spouse, Tim Cratchit. など、自分との関係と名前を書くといいでしょう(家族で別姓の方も多いため、ネームカード等がある可能性のある公式なイベントでは、フルネームで書いた方がホストに親切です)。お子さんと参加したい方は、 May I bring my ten-year-old daughter? など、年齢も含めて確かめた方がよいでしょう。
ホームパーティーの場合は、ポットラックでなくとも、 Please let me know if there’s anything that I can bring. と聞くと丁寧です。多様な人たちが集まる米国は、健康や信念に基づく食事制限がある方も多く、アレルギーにもとても気を遣いますので、何か持参する前に、 Do you or your guests have any food allergies or dietary restrictions? と確認した方が安全でしょう。
少し難しいのは、集合時間です。座って食事をする場合は遅れると失礼にあたりますが、立食のビュッフェやポットラックであれば、時間通りに行くと他に誰もおらず、忙しいホストに気を遣わせてしまうこともあります。事前に説明がない場合には、 Am I correct that this is a sit-down dinner? などと確認できます。さらに I plan to arrive before 7pm. などと到着予定時刻を知らせると、もう少しゆっくり来た方がよければその旨お返事があるでしょう。
この時期は町中がライトや飾りつけでキラキラしていますが、様々なイベントで人と会ったり、年内に仕事をまとめたり、プレゼントを買ったりと忙しいあまり、せっかくの景色に気付かず素通りしてしまうことがあります。たまには長い「やることリスト」を忘れ、温かい飲み物を手に一息ついて、今の季節を楽しむのもいいかもしれません。
2010年代も残りわずか。皆様、よいお年をお迎えください。