心をつなぐ英語 ⑦ 休みの取り方

Introduction (the full text in Japanese continues below (日本語の本文が続きます)):

さくら新聞』(DCとヒューストンのコミュニティ・ペーパー)における連載の最新記事です。夏休み真っ只中の8月は、帰省したり、家族と旅行したり、忙しい方も多いと思います。ただ、大きな予定とは別に、仕事や学業が比較的落ち着いている夏の間に、ゆっくりと自分の時間を確保し、心身を労わったり、人生計画を見直したりしたい方もいるでしょう。第7回では、そういった個人的なニーズをどのように職場や周りの人々に説明し、きちんと休むことができるかについて取り上げます。

“Compassionate Phrases in English (#7): How to Take a Break or Take It Easy”

Here’s the latest article for my column in “Sakura Shimbun,” a Japanese community paper in DC and Houston. We’re in the midst of summer vacation season. Many people are likely busy returning to their hometowns, traveling with their families, etc. On the other hand, we can also take some time for ourselves while we’re less busy at work or school. We may wish to simply relax at home, take up plans we’ve long postponed, or reconsider our careers and priorities. In this issue, I discuss how to explain these personal needs to those at work and around us so that we can take a proper break.

The article is also online here.

8月は日本でも米国でも夏休み真っ只中です。帰省したり、家族と旅行したり、忙しい方も多いと思います。ただ、大きな予定とは別に、仕事や学業が比較的落ち着いている夏の間に、ゆっくりと自分の時間を確保し、心身を労わったり、人生計画を見直したりしたい方もいるでしょう。今回は、そういった個人的なニーズをどのように職場や周りの人々に説明し、きちんと休むことができるかについてに取り上げます。

まず、仕事で心身共に疲弊している場合。米国では「メンタルヘルス休暇」を設ける職場が増えてきましたが、そういった制度がない所もまだ多いでしょう。大きなプロジェクトが終わるタイミングを見て、I’d like to take a week off after the board meeting next month. などと前広に述べれば十分でしょうが、理由を聞かれた場合には I’ve been working nonstop for a while, and would like to take some time for myself. などと言うことができます。

ストレスが溜まり続けている場合は、長期的な解決が必要となります。休暇を取るだけでなく、仕事の量や内容を調整し、ペースを落とすことも重要です。上司に対し、I’m overwhelmed by the amount of assignments, and would like to request some help. などと相談したり、I’ve been struggling with this project, and feel that others might do a better job—may I adjust my portfolio? などと訴えることができるでしょう。人手不足で仕事を譲れる相手がいない場合には、I think we could outsource some of this work, and have found some consultants we could hire within our budget. と委託業者を提案することもできます。

本当に切羽詰まっている時には、消化不良、睡眠障害、片頭痛といった形でストレスが身体に現れます。上記の相談だけで物事が進まなそうな場合には、My stress is beginning to take a physical toll. と補足したり、I’m starting to feel burnt out. と率直に伝えるとよいでしょう。

暗い話ばかりではありません。普段の生活や人生を見直すことにも休暇を使えます。ただ、I’d like to take some time to reconsider my priorities in life. などと友人や家族には言えますが、上司には間接的な不満の表明に聞こえかねないため、別の言い方をした方がよいかもしれません。I’m going through something in my personal life, and hope to find ways to take better care of myself. などと話せば、それ以上聞かれることはないでしょう。

テクノロジーの発達により、私たちは今やどこにいても働けます。在宅勤務がより受け入れられてありがたい反面、仕事とプライベートのすみ分けがますますしづらくなっています。そのような時代だからこそ、しっかり自分の時間も確保し、休みを取りつつ仕事に臨みたいものです。

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